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    2. アクセス解析・マーケティング
    3. クリック数・スクロール率の計測タグを設定する方法

    クリック数・スクロール率の計測タグを設定する方法

    2025 8/07
    アクセス解析・マーケティング
    2025-08-07
    目次

    事前準備

    • GTMの組み込み変数を有効化:
      • Click URL(リンク先のURL)
      • Click Text(クリック文字列)
      • Click Classes(クラス)
      • Click ID(ID)
      • Page Path(ページパス)

    特定ボタンのクリック計測いろいろ

    特定のボタンやリンクを明確に計測する用のタグを設置する。

    トップページのピックアップバナーをクリックした数

    ユーザー定義変数

    • GTM → 変数 → 新規
    • 変数タイプ:DOM要素
    • 設定:
      • 選択方法:CSS セレクタ
      • セレクタ:li.p-pickupBanners__item ←対象を判別する値を設定(ピックアップバナーだとクラスにp-pickupBanners__itemという値が入っている)
      • 属性名:class
    • 名前:pickup_banner
    Screenshot

    トリガー

    • クリックタイプ:クリックー全ての要素
      • クリックーリンクだと、なぜか発火しないことがあり全ての要素に変更。
    • タグの配信を待つ
    • 妥当性をチェック
    • 条件例:
      • ユーザー定義変数を含むpickup_banner ↑で定義した変数。
      • Click URL に 遷移先のスラッグ
    Screenshot

    タグ

    • イベント名:pickup_banner_click など分かりやすい名前
    • イベントパラメータ:
      • click_text → {{Click Text}}(ボタンの名前)
      • click_url → {{Click URL}}(どこのURLへ飛んだか)
      • page_path → {{Page Path}}(どこのページで押されたか)
    Screenshot

    複数ページ共通のボタン(Web予約ボタン、記事下ボタン)

    <div class="swell-block-button is-style-btn_normal web-reserve-btn">
      <a href="https://xxx.com" target="_blank" rel="noopener noreferrer" class="swell-block-button__link">
        <span>WEB予約</span>
      </a>
    </div>

    SWELLのボタンはこのようなタグ構造になっている。
    この場合、

    • ユーザーは <span> をクリックする
    • Click Element = span になる
    • <span> はクラスもURLも持っていない

    そのため、Click Classes や Click URL は空になり、通常のトリガー条件では発火しない。

    SWELLの高度な設定でCSSクラス を追加すると、aタグにクラスが追加されるのではなく、その親のdivクラスに追加される。(以下の例だと、web-reserve-btnをcssクラスとして追加した)

    トリガー

    • トリガータイプ → クリック – すべての要素
    • 「一部のクリック」にチェック
      • Click Text 正規表現に一致(大文字と小文字の違いを無視) web予約
      • Click Element CSS セレクタに一致する .web-reserve-btn, .web-reserve-btn *

    パラメータ

    • イベント名:web_reserve_click など分かりやすい名前
    • イベントパラメータ:
      • click_text → {{Click Text}}(ボタンの名前)
      • page_path → {{Page Path}}(どこのページで押されたか)

    電話予約ボタン

    <a href="tel:0300000000">03-0000-0000</a>

    href 属性に tel: が含まれていればOK!

    トリガー

    • トリガータイプ → クリック – すべての要素
    • 「一部のクリック」にチェック
      • Click URL 正規表現に一致 ^tel:

    パラメータ

    • イベント名:tel_reserve_click など分かりやすい名前
    • イベントパラメータ:
      • page_path → {{Page Path}}(どこのページで押されたか)

    サービス一覧 → 各サービス詳細ページ遷移数

    これも、クラスをつけて判定するように変更。

    <div class="swell-block-button is-style-btn_normal service-detail-btn">
      <a href="https://xxx.com" target="_blank" rel="noopener noreferrer" class="swell-block-button__link">
        <span>サービスA詳細</span>
      </a>
    </div>

    トリガー

    • タイプ:リンクークリック
    • 条件
      • Page Path = /services/(一覧ページ)
      • Click Element CSS セレクタに一致する .service-detail-btn, .service-detail-btn *

    タグ

    • イベント名:service_detail_click
    • イベントパラメータ:
      • click_text → {{Click Text}}
      • click_url → {{Click URL}}
      • page_path → {{Page Path}}

    GA4で click_url をディメンションにすれば、どの詳細ページへのクリックか集計可能

    スクロール率を計測するタグ

    変数を有効にする

    GTM管理画面 → 左メニュー「変数」→ 右上「設定」 → 以下をチェック ✅:

    • Scroll Depth Threshold
    • Scroll Depth Units
    • Scroll Direction

    トリガー作成

    • GTM → 「トリガー」 → 「新規」
    • トリガータイプ:ユーザーエンゲージメント → スクロール距離
    • 設定:垂直スクロール、25%, 50%, 75%, 90%など
    • 発火場所:全ページ

    タグ作成

    • タグタイプ:GA4 イベント
    • イベント名:scroll_depth
    • イベントパラメータ:
      • scroll_percentage→{{Scroll Depth Threshold}}
      • scroll_direction→{{Scroll Direction}}
      • page_path→{{Page Path}}
    • トリガー:作成したスクロールトリガー

    動作確認

    GTMプレビュー

    プレビューで対象のボタンをクリックしたら
    デバッグ画面の左側:リンククリック→変数を確認すると、click textやclick urlなどにどんな値が入っているかを確認できる。

    さらにタグをクリックすると、どの判定のチェックが通らなかったのかを確認できる。

    Screenshot
    Screenshot

    ちなみに、2枚目の画像の場合だと、最後の正規表現にひっかかっているので、
    リンクークリックのみにしたときに追加条件としてでてくる「タグの配信を待つ」or「妥当性をチェック」がうまく機能していないと推測できる。

    公開後:GA4リアルタイムにイベントが反映されるかチェック

    1. GA4にアクセス
    2. 左メニュー → 「リアルタイム」
    3. 自分のアクセスを確認しながら、ページをスクロール
    4. 中央の「イベント」一覧に scroll_depth が表示されれば成功!
       → イベントをクリックすると、パラメータも確認できます。

    これで、お客様サイトのクリック数とスクロール率を計測できるGTM&GA4の設定が完成します。
    なかなか思ったようにタグが発火してくれなくて大変だった💦

    アクセス解析・マーケティング
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    中谷恵美
    東京在住のフリーランス。システムエンジニア、ITコンサルタントを経て、現在はホームページ・ブログ作成、集客などのレッスンをしています。

    趣味は、文房具、ゲーム。最近は英語学習中。運動が苦手で体が硬いのが悩み。最近、腰痛改善にピラティスを始めた。
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