フリーランスのお仕事

個人事業をはじめる前に、お金の不安をスッキリさせる3つの質問

こんにちは紺野恵実です。
私は、2017年からWeb制作・ITコンサルティングで個人事業をはじめて2年目になります。

フリーランスになる前は「会社を辞めて、食べていけるのかな。」と不安は大きかったです。

社会に出てから、雇われて働くことしか知らなかったもので、組織に所属しないで自分でお客様を見つけて、お仕事を受けて、お金をいただく体験は、未知の領域でした。

「いつか自分でビジネスをしたい」という気持ちはずっとあったものの「でも、できるのかな・・・」とぐるぐる考えていました。

お金の不安って、漠然としているときは大きくなりがち。数字がはっきりすると、向かう方向性が見えて解消していく場合も多いです。

フリーランスとして活動中の方も、現在会社勤めの方も、将来のキャリアを考えている方はぜひ読んでみてください。

①今、働かずにどれくらい生きられるか?

はじめの問いかけは「今、仕事を辞めたとして、何もせずに、何ヶ月生きられるか」

計算式があります。
経済余裕度の算出式

これで、今の経済状況にどれくらい余裕があるかが分かります。
ちなみに私が退職前に計算した時は約2年でした。これが多いか少ないかは人それぞれの感覚によるでしょうが、「あ、なんだ。2年は死なないじゃん。」という安心感が生まれました。2年くらいあれば、腰をすえて事業をはじめて、なんらかの芽が出るところまでいけるかなと想像できたんですね。あとは、いきなりトップギアで走り出さなくても、ゆっくり休んで会社勤めの疲れも癒す時間もありそうだな。と。

もし、これが1、2ヶ月位なら、焦らず、今の環境でできるところから始めた方がいい。やっぱり会社からの保障って手厚いですし。

  • 節約して貯蓄をふやす
  • 今の仕事を続けながら収入をふやす道を探す
  • どこかから支援を受ける

など、当面の生活に余裕を作る方向で進めたらいったらいいと思います。

②いくらあれば個人事業(ビジネス)が続けられるか?

2つ目は、どれくらいお金が入れば、事業としてやっていけるのかを明確にする問いかけです。

まずは、お仕事にかかるお金を洗い出します。

例として、私がふだん行なっている、ITサービス業(Webページ制作、プログラミング)にかかる費用をあげてみますね。

<主な費用>

  • ホームページ運営費用(サーバー・ドメイン費用): 約8000円/年
  • ソフトウェア使用料
    • マネーフォワード会計・確定申告:約9500円/年
    • Adobe Creative Cloud:約65000円/年
固定費の例

これらの費用お仕事をもらえるもらえないに関わらずは出ていきます。
書いてて思ったんですけど、Adobeめっちゃ高いな!複数ソフト使っているから仕方ないんだけども^^;(使う頻度に対してサービス料が高いなって時は、別サービスに切り替えることも検討できますね。)

人によっては、事務所を借りているなら、場所にかかるお金も入ります。

  • 家賃
  • 光熱費
  • インターネット費用

何が必要かな?と想像して、金額をリストアップしてみてくださいね。

するとざっくりですが、事業が継続できるラインが見えてくるんですね。
上の表の例でいうと、売上が約9万円あれば事業自体は黒字と言えます。

もちろん、これでは生活はできないので、この事業に必要なお金に生活費をプラスすれば、フリーランスとして毎月食べていくシミュレーションができます。
固定費の図

補足:ちょこっと会計的な話

ここからの話は、数字が苦手な人はスキップして大丈夫です。
今ざっくり計算した、事業が継続できるラインは損益分岐点といわれています。

MacのNumbers(表計算ソフト)にテンプレートがあったので、もう少し詳しく計算してみました。

損益分岐点の図

売上があってもなくてもかかるお金が8,1799円です。(このいつでも固定的にかかる金額には固定費という名前がついています。)
さきほどは1万円の仕事なら9件あれば事業自体は黒字と言いましたが、実は一つ考え忘れていることがあります。

それは、売上のたびにかかる費用のこと。(表の「単位あたりの変動費」です。)具体的には、お仕事をもらって、商品やサービスをお渡し数までにかかる材料費や打ち合わせ費用のことです。

1万円の売上げでも、3000円分は仕事の中で使われるならで、実質は7000円しか手元に残りません。
なので、その手元に残った7000円で、81,799円をまかなう必要があるわけです。

81799円 ÷ 7000円 = 12件
ということで、12件お仕事をすると無事継続できる状態になります。

③その仕事で、どれくらいの収入が期待できるか?

最後は、望むキャリアを描くのに、自分の向かう先ではどれくらい収入が見込めるかを問いかけることです。

この考え方、USJマーケッターの本に教えてもらいました。

例えばあなたがうどん屋の主人になったとします。(中略)
売上から費用を引いた後にのこる資金から得る主人の年収も、最初からだいたい決まってしまっているのです。決まっていないのは、「うどん屋として成功するか失敗するか」による上下幅の着地点です。
ーーUSJを劇的に変えたたった一つの考え方

自分の進みたい仕事の領域の商品・サービスの金額を知っておく。
そして、その仕事で期待できる収入を想像してみると、自分がこんなんじゃなかった・・・と期待はずれな結果になるのを防げますね。

フリーランスにできることは、同業さんの価格帯の上下幅をみておくこと。同じスキルを持つ人の活動の幅からヒントをもらうことでしょうか。

よく、投資の世界では、リターンを最大に、リスクを最小にする組み合わせ(ポートフォリオ)を考えて、分散して投資しましょうっていわれます。
どの会社も、いろんな事業を組み合わせて、ポートフォリオを作っていますし、ビジネス活動を継続する知恵なんでしょうね。

個人の生き方にもポートフォリオを取り入れられるのではないでしょうか。

好きなこと、やりたいことがある。
それで生きていきたい。
ただ、それでお金を受け取るまでには時間がかかる。
あるいは十分な生活は(今は)見込めない。
だとしたら、補助輪として、他に面白い活動ができないか?

フリーランスは自分のタイミングで活動内容、仕事の量、進め方を柔軟に決められます。夢のルートを1つに決めずに、いろんなものごった煮でキャリアをつくっていけるんじゃないかと思います。

あとがき

どんなに考えても、描いた通りにキャリアが進むかはわかりません。
それでも、全く勝算がないまま、その不確定な未来を乗りこなすって不安ですね。数字を怖がらずに、シミュレーションしてみると、頑張りどころが明らかになると思います。自分らしいキャリアを作りたい人のヒントになりますように。